ふるさと雑感

けんぼうの夢想話

         からいも餅考

暮のふるさと便には 餅がつきもので わがふるさとの銘餅
からいも餅もなくてはならないものである
そのからいも餅 バーちゃんたちがつくるもの 食べるものという
イメージがあり これまで好んで食べたことはなかった

昭和30年代 暮の28日ごろ 正月の餅つきの音が 夜明け前より
ぺったん ペったんと あちこちから聞こえ 年の瀬の風物詩であった
我が家も 一家総出で まる餅 飾り餅 鏡餅 
そして最後に からいも餅をつくるのであった
そのからいも餅 粘っこいので 杵でつくるのはたいへんで 
べたっとして見映えも悪く 
ピカピカと艶やかな白餅ほど 食指が動かないものであった
ふるさと便に関わるようになってから からいも餅が身近なものとなった

そのからいも餅 結構うるさいもので また奥が深いものである
みんなみ屋の最初の餅つき 男どもはほとんど餅つきをしたことがなく
お嬢さんたちのすることに 見よう見まねでついていくだけ
しかしそのお嬢さんたちも からいも餅となれば 
とたんに歯切れがわるくなった
とうにあのバーちゃんたちの年代にたどり着いているはずだが
先ず最初から アンコを入れるの 入れないのである
その時にアンコなしのからいも餅があるのをはじめて知った
ちなみに川辺 高倉 舞敷野 そして内山田もアンコがないらしい
先般も 内山田出身の東京在住のお客様よりアンコ入りは
からいも餅でないと お叱りをうけた
一山超えるほどもないところで からいも餅が違うということ
先人たちの 食 に対するこだわりであり  それが地域の文化 
妙味というものであろうか

そして 餅米とからいもの割合 これが一番問題である
最初の時は確固たるレシピもなく  あーでもない こーでもないと
からいも餅をつくりながら からいもを足していくという
まさに手探りの餅つきであった

それから3年
今年は舞敷野の超ベテランの方にノウハウを習い 餅つきにのぞんだ
それに いい餅を早くつくれるように 手回しであるが餅切り機なるものも導入した
いよいよ からいも餅つくりである
前の日に小豆でアンコをつくり 餅米を洗う からいもの皮をむき 蒸かす
当日朝早くより火を焚き せいろで米を蒸す
餅つき機で餅をつくもの 餅きりの係り アンコ入れ 
丸めるもの スタッフ総がかりで 大忙しである
そんな餅つきにも少しずつ慣れ それぞれの役をこなし 3年の間には 
火焚きの神様 餅つきのせがらしか姉(あね)さん からいもつぶしの師匠 
餅きり機回しの鉄人 アンコ入れの先生 と呼ばれるまでになった 
今年は5回もつくり だいぶ上達したことだろう
それでもアンコが甘くないの 餅がかたいのと うるさいこと
しかし送った方より 美味しいかったの声があればそれが一番
少しでも美味いからいも餅をつくり ふるさとを感じてもらえれば最高である
それがみんなみ屋の基本であろうか
来年は からいも餅の巨匠をめざして 
乞う ご期待を

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by minnamiya | 2012-12-26 10:08 | ふるさと雑感 | Comments(1)  

Commented by 故郷のみなさんへ at 2012-12-28 17:17 x
1年目はとてもうれしかった。2年目はまた同じかと思った。3年目は食べるのが当たり前になった。歳をとると同じことの繰り返しが
何故か心をほっとさせる。みんな今年も元気で頑張ってくれた。変わりばえがしないけど、これが故郷の味、みんながわいわい言いながら仲良く餅つきして、みんなのことを思い浮かべながら発送してくれる。そんなことを思い浮かべながらにこにこして食べる。
このおいしさは、故郷人じゃないとわからん。からいも餅はあんこのない方が日持ちして固くなったら、薄く切って食べる。きっと川畑は金持ちが多かったのでしょ。昔は小豆も貴重だったんだから。
ありがとうね。いつまでも元気でいて欲しい

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