ふるさと雑感
2013年 01月 25日
ニュウイヤーコンサート
音楽好きの友人に誘われて 川辺フィルハーモニーの
ニュウイヤーコンサートに出かけていった
川辺にオーケストラがあるとは聞いていたが 聴くのは初めてである
会場の川辺文化会館につき プログラムを見ると
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番である
おっ やるじゃないと思いながら席についた
会場は子供たちから年輩の方まで ほぼいっぱいで
開演前のほどよい熱気であふれていた
ブザーが鳴り いよいよ開演 オーボエのあの音から
バイオリン チェロ ホルン………
そして ピアニスト 指揮者 登場 …… しばしの緊張 ……
ピアノの連打 つづいて弦楽器の主題
うーん バイオリンの音色 久しぶりである
加世田に帰ってきて30年余りなるが 生で音楽を聴く機会はめったにない
ましてオーケストラとなれば
オーケストラを聴いたのは 同じ友人と鹿児島に出て聴いた1回しかない
それも20年ぐらい前のことである
もっぱら音楽はCDやFMでは聴いているが
ダレヤメを覚えてからは クラシック音楽を聴くのが億劫になり
好みもCDやFMで聞き流しのできるものに変わってきた
久しぶりの生演奏である
いい音をだしている 熱演 体の奥底まで響いてくる
いつの間にか演奏に引き込まれ 手で調子をとる
そして第3楽章 次第に盛り上がっていく カデンツァ フィナーレ
拍手 私も拍手 込み上げてくるものがあった
休憩のあとはウインナーワルツ
ニュウイヤーコンサートとうたっており 手馴れたかんじである
途中で指揮者の東氏が この20年の歩みを語ってくれた
メンバーは川辺高校の管弦楽団の卒業生を中心に結成され 年齢職業も様々で
川辺をはじめ近郊から 70人ほどの音楽好きが集まって活動しているという
これまでバイオリンなど弦楽器の奏者が少なく苦労されたようで
音楽教室等を開催し メンバーの育成に努めているらしい
今回その努力が実り 小学校4年生の女の子が バイオリンのパートに加わっていた
こういう環境でのラフマニノフである
CDで聴く音楽は完成されているが
このラフマニノフは 未熟ではあるが
音楽を自分たちでつくりだすという 熱意と喜びが一音一音伝わってきた
まさに音楽は 音を楽しむことが基本であろうか
わがみんなみ屋のふるさと便にも通じることである
地方の小さな町で オーケストラを維持するということ
総勢70人ほどのメンバーをまとめ 音楽をつくりだすということ
その情熱 エネルギーに脱帽である
あらためて文化とは与えられるもの おねだりするものではなく
自分たちでつくり 育てるもの それを教えられたようだ
帰りはわが町の文化通りで 友人と音楽を肴に美味い酒を飲むことができた
by minnamiya | 2013-01-25 10:26 | Comments(0)