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ふるさと雑感

けんぼうの夢想話
          春の歌

朝空が明るくなるころから 鶯がまだつたないが
ホーホケキョと鳴くようになった
春が近い今日この頃である
ここ10年ほど 布団のなかで ラジオ深夜便をよくきいている
聴くというより 小さい音で一晩中つけっぱなしで寝ているのだが
ほとんどが夢の中 ところどころ聞こえてくる 
しかしそれも朝起きると忘れていることが多い

そのラジオ深夜便から この時期になると 春の歌がいろいろときこえてくる
梅の花が咲くころは 「春は名のみの風の寒さや……」の「早春賦」が
この曲をきくと 外は霙が降る寒い中でも この先に春が待っているという
微かな光がみえ 布団にくるまりながら どこかわくわくしてくる
3月になれば 吹く風がやさしくなり 一日一日暖かくなる 
水ぬるむこのころは 
「山の3月東風吹いて………」の「どこかで春が」この曲から始まる
そして3月も中ばをすぎると かつてはまわりの田畑一面 菜の花畑であったが
今は見ることがなくなった その菜の花畑 
「朧月夜」の情景は もう夢のなかでしか 見ることのない風景になったようだ

4月になると いよいよ春本番 桜の季節がくる 
このころになると「七色の谷を越えて 流れていく …… 」の「花の街」である 
この曲は高校に入学してすぐ 音楽の授業で習ったので 今でもよく覚えている
戦後まもないころの曲だが なにげない歌詞の向こうに
ハイカラで水彩画のような世界が広がっている
私は「 春よ 春よと かけて行ったよ 」このフレーズが好きで 
なにか節目になると 思いがけず 口から出てくることがある
そしてもうひとつ 「春の日の花と輝く」 という
アイルランド民謡で  やや古臭い歌詞だが
どこか忘れていたものを 呼び起こすように せつせつと語りかけてきて 
胸さわぐものがある
これは「庭の千草」 「ダニーボーイ」などと通じる
アイルランド民謡特有のものだろうか
また童謡 唱歌だけでなく 日本のポップスにも
イルカの「なごり雪」森山直太朗の「さくら」など 
その時代 時代が セピア色のなかに 甦ってくる

今年もこれらの歌がきこえてくる時期になった
道端にも ホトケノザ オオイヌノフグリ など
野草が可憐な小さな花を咲かせている
もう花と輝く歳ではないが せめて来る春を 楽しむ余裕は持ちたいものだ

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by minnamiya | 2013-02-23 11:51 | Comments(0)  

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