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ふるさと雑感

けんぼうの夢想話

            にぎわい

南さつまも4年ぶりの市長 市議選も終わり いつもの静けさが戻ってきた
選挙戦の1週間 入れ替わり立ち替わり選挙カーが行きかい にぎやかであった
終盤ともなれば候補者も熱が入り 哀願型あり 訥々型 
そして調子のよいカラオケ型と様々で にぎわいのない町にはいいもので 
久しぶりに外野席から楽しませてもらった
今はそれが嘘のように 静まり返っている

選挙カーでにぎわった我が家の前の通りも 子供達の数が減った昨今 
朝夕の通学通勤も数えるほどで おまけに商店も成り立たなくなり 
にぎわいもすっかりなくなってしまった
昭和30年代のことだが 映画や旅芸人一座などの興行ものや 
いろんな物売りが にぎやかな歌を鳴らしながら巡って来て
それを聞くだけで どこかウキウキと 楽しくなるものであった
その中でも極めつけは カバヤ のカバの車であろうか
1~2年おきに地元の駄菓子屋をまわり キャラメルの宣伝に来ていた 
どこかユーモラスではあるが 異様な格好をした車が来れば
村中大騒ぎで たちまち車の周りは人だかりができた
そのカバの車は ほとんどの人がカバを見たことのない頃であったので
目をパチクリとしながら 遠巻きにおそるおそる見ている子供達に
強烈な印象を与えた
そしておどろおどろした車が突然大きく口を開ければ
それこそびっくり仰天 カバヤ~である
そんなにぎやかだった時代を思い出しながら あのカバの車を選挙カーに……
など 馬鹿馬鹿しいことを考えながら 選挙によるにぎわいをを楽しんでいた

1市4町が合併して南さつま市となり8年 この間に人口も5千人程減少し 
過疎高齢化がますます進んだ
この4年間 かつて吹上浜砂の祭典をはじめ 地域おこしに一生懸命取り組んできた
同胞や同級生たちが 市長や市議として市政を引っ張ってきたが
過疎高齢化に歯止めをかけるまでの 妙案はなかなか出てくるものではなかった
選挙の結果 次の4年間も続投することになったが さらなる努力に期待したい
中央より遠く離れた 辺境の地にある南さつまは 将来への明るい展望や
活性化にたいする 有効な手立てのないのが現状である 
今こそあのカバの車のように 思い切った発想が求められているようだ
そして古い話だが 「梅栗植えて ハワイに行こう」
このような前向きな軽いノリも必要なきがする
みんなみ屋も「からいも餅つくって カリフォルニアに行こう」
これを合言葉に少しでもふるさとのために役立てばと思っている



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by minnamiya | 2013-11-20 18:05 | Comments(0)  

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