ふるさと雑感

けんぼうの夢想話

         砂とあそぶ

ゴールデンウィークの4日 吹上浜砂の祭典を見にいった
場所が金峰町に移り3回めとなるが アクセス 運営も申し分なく
会場もきれいに整備され いたれりつくせりの感じさえした  
その日は天気もよく 抜けるような青空がひろがり
木々の新緑がきらきらと輝いていた 
松林の中を吹く風もさわやかで まさに風かおる5月であった

この吹上浜砂の祭典は 1987年新川海岸で地域おこしとして始まった
創成期は青年会議所が大きな原動力であり 私もメンバーの一人であった
第1回めの反響があまりにも大きく 私たちも手ごたえを感じており
北の雪まつりにたいし 南の砂まつりをめざし 意気もあがっていた
3回めを迎えた時 ギネスに挑戦ということで 世界一の高さの砂像を制作し
これに並行し 今後の方向性を探り もう一歩階段を上がるため 
大会初日の夕刻 この砂像をバックに 砂のシンポジュウムなるものを企画した
あちこちの砂の情報を集め 砂にまつわる話の中で
砂の祭典を広く情報発信しようという試みであった
1年ほどかけ準備してきていたが
当時は真夏に開催しており いよいよ今日が本番という時に 台風が直撃した
まずテントを撤収しなければならず 台風対策で会場はてんやわんやで
シンポジュウムどころではなくなった 
私たちが1年間思い描いていた 晴れの舞台は見事に吹き飛ばされてしまった
しかし中止するわけにもいかず 急遽会場を室内に移し行ったが
外は暴風雨が吹き荒れ 参加者も数えるほどで 
寂しいかぎりのシンポジュウムとなった

しかしその中で 砂の彫刻家世界の第一人者ゲーリーカーク氏をはじめ 
世界一の砂時計 島根県の泉仁摩町長 鳥取青年会議所の熊田直前理事長と
砂からの地域おこしに始まり 観光 産業 文化と熱のこもった話が続いた

最後に鳥取の熊田さんが 
鳥取出身で岡野貞一という作曲家がおります「故郷」 「春の小川」 
「朧月夜」 「もみじ」とか文部省唱歌といわれる歌を作曲した人です 
岡野貞一さんはクリスチャンでありまして 
去年ですがご遺族とおあいしたことがありました
この方が 岡野が生涯一番愛した曲は賛美歌の中に242番だったかと思いますが
「いけどもいけども砂ばかり………」 という曲があるそうで
この曲を生前 岡野は いくどもいくども歌い ピアノを弾いていたそうです
「いけどもいけども砂丘ばかり………」 岡野さんに取りましては砂丘というものは
ひとつの故郷ではなかったかと思います
このようなことを話した
私は あの[故郷]は鳥取出身の岡野禎一という人が作曲したことを始めて知った
それ以上に「いけどもいけども砂ばかり………」この言葉が深く印象に残り
私たちに投げかけられた命題におもえた

それから四半世紀がすぎた 
会場も新川海岸から移り 時期も台風のこないゴールデンウィークになった
現在 吹上浜砂の祭典は26回めを数え 国内でも有数の砂のイベントに育ちつつある
また鳥取砂丘でも 砂の美術館 として同じように砂像を展示している    

松林を背景に青空のした 砂のマウンドを上りながら
 
  あくる朝台風が去り スタッフ総出で 早朝5時から復旧作業を始め
  水浸しになった会場を清掃整備するもの
  風雨により崩れた砂像を修復するもの
   みんな必死になってがんばった
  そしてテントを張り なんとか再開にこぎつけた
  
  真夏の灼熱の砂浜を
    ビールがうまかったことを  
  そしてあの言葉を思い出した
                  「いけどもいけども砂ばかり………」


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by minnamiya | 2013-05-07 15:32 | ふるさと雑感 | Comments(0)  

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