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ふるさと雑感

けんぼうの夢想話


       平成のビーナス


 今日は4月29日 昭和でいうと天皇誕生日である 

ゴールデンウィーク真最中で 今年は10連休などと騒いでいる

そして平成も明日までだ 5月から令和という元号が始まる

時代が移るということである

私も昭和 平成を経て令和と 古希の年を迎えている

この年になると 新しい命とか 希望を感じるものに惹かれるのは 

私だけではないと思う

孫の誕生 成長はもちろんそうだが 

梅や桜 若葉 鳥のさえずり 空行く雲などに 

生きる意味を重ね 喜びを見つけるということである

人は星霜を経て老いるとともに 生き物として 自然に近くなり

優しくなるのかもしれない


60
年ほど前になるが 加世田の町の映画館で 
いつか来た道 という映画を見た

盲目のバイオリン少年を バイオリンニスト和浪孝禧が演じ

山本富士子とウイーン少年合唱団が出演した映画であった

富士山をバックに 満開の桃の花のなかを
バスが登っていくシーンが印象的で
今でも覚えている

そしてもう一つ この映画で白血病という病気を初めて知った

それから半世紀以上 平成が終わるこの2月の中頃 

私が 平成のビーナス と思っていた娘さんが 

白血病だと大きく報じられた 

ほとんどの人が うそ! なぜ の言葉しかなかっただろう

それほど突然で 思いもかけないことであった

昨年信州の茅野で 縄文のビーナスという土偶を見て 

人々が古代から 女神(ビーナス)に寄せる思いを知った

縄文のビーナスはお尻が大きく 胸とおなかが出っ張った

女性を安産型にデフォルメし 家族 子孫繁栄を祈ったものである 

平成のビーナスは すらりとした手足の長い 今の娘さんである

美しく鍛えられた肉体で 誰よりも早く泳ぎ 

泳ぐたびに記録を塗り替え 

プールから上がり 手を振りながら応える 笑顔がなんともいい

そして次はと 人々に大きな夢と希望をもたらす

まさに現代のビーナスである


そんななか どこかの国のオオオミが 呆れた発言をして

お辞めになったが 辞めれば一件落着というものではない 

そしてもうひとつ その辞めたオオオミの上のお方が 
新元号の発表会にしゃしゃり出て

耳に心地よい言葉をならべ 己の手柄のような話ぶりに 

うんざりとし 思わずテレビを蹴ったくりそうになった

話さねばならないことは 他にあるようだが

いやはや である

この手のお裁きは 石坂浩二ではどこか頼りなく 東野英冶郎の黄門様か 

果ては藤田まことの中村主水にお願いするしかないのだろうか


季節の巡りは早いものだ 

いつもの散歩道も 桜が終り つつじの花になった

子供の日も近いというのに この里の鯉のぼりは一本だけである

我が家の庭にも 孫たちが そして平成のビーナスが

令和の世を元気よく泳いでいくように 鯉のぼりを揚げないと


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by minnamiya | 2019-04-28 13:45 | Comments(0)  

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